私は何を弾いても、同じような印象になってしまうのが、悩みでした。どうしたらモーツァルトはモーツァルト、ショパンはショパンになるのだろうと思っていました。先生からは作曲家によって、作曲家が生きた時代によって演奏法が違うということを、教わりました。モーツァルトとベートーヴェンの演奏法の違い、ロマン派、印象派の弾き分け方、楽譜の読みとき方を教わりました。ジョイントリサイタルに出演して、何人かの違う作曲家の作品を続けて演奏して、それぞれの作品を再現出来る喜びを、感じました。楽譜を見て、どういう風に弾くかイメージをふくらませるのが楽しくて、レッスンに行くのが、いつも楽しみです。